経理マンが閑散期にやっておきたいこと 5選

着実キャリアを歩む経理

こんにちは!!

 

フジヤマです!!

 

「経理って閑散期にやることが特になくて退屈しそう」

 

「経理は閑散期には何もしなくていいのか」

 

「経理の閑散期っていつあるの?」

 

「経理の閑散期ってそもそもあるの?」

 

などといった悩みを持っている方は多くいらっしゃると思います。

 

そこで、転職を二回経て現在上場企業の経理をやっているフジヤマが

 

経理マンが閑散期にやっておきたいことをお伝えしていきます。

 

経理マンの閑散期はいつなのか

 

例えば、3月決算の上場企業の経理マンの年間のスケジュール(閑散期、繁忙期)をお伝えします。

 

担当する業務によっては若干異なることもありますが、大まかなスケジュール感は下記の通りになります。

 

繁忙期

 

3月決算の上場企業経理マンの繁忙期は4月、5月、6月、7月、10月、1月となります。

 

基本的には、四半期及び本決算の決算月の翌月から決算業務が本格化するので、上記の月が忙しくなります。

 

具体的には下記のようなスケジュールで四半期決算業務が行われていくことが一般的です。

 

・月初:月次決算の締め

・月初から中旬にかけて:単体決算作業

・中旬から下旬にかけて:連結PKG回収、連結決算作業

・下旬から翌月上旬にかけて:決算短信、四半期報告書

 

一方、本決算は決算業務大まかな流れは四半期決算と同じですが、四半期決算と比べて業務量が特段多くなります。

 

 

・月初:月次決算の締め

 

・月初から下旬にかけて:単体決算作業

 

・中旬から月末にかけて:連結PKG回収、連結決算作業

 

・下旬から翌月下旬にかけて:決算短信、有価証券報告書作成、税務申告書作成、株主総会の準備

 

 

 

本決算では四半期決算にはない仕訳が出てくることが多くあるため、本決算業務を行う月、3月決算であれば4月が年間で一番の繁忙期となります。

 

 

法人税や消費税などの税務申告書の作成有価証券報告書の作成など、業務の質・量も高く期限もタイトであり、

 

4月中に本決算業務が終わらないことが一般的なので、5月も忙しいです。

 

6月も税務申告書の最終チェック、有価証券報告書の作成・チェック、株主総会の最終準備に加えて、

 

第一四半期決算の準備をする必要があるため、6月も4月・5月ほどではありませんが、忙しい状態となっております。

 

 

閑散期

 

 

3月決算の会社である場合、閑散期は8月11月2月となります。

 

この月は気持ち的には落ち着いて、肩の力を抜くことができると思います。

 

 

ただし、組織再編やM&AやIFRSへの移行など大掛かりなプロジェクトに参画することになったり、税務調査などが入った場合、閑散期であってもある程度忙しくなります。

 

 

閑散期であっても、気を緩めすぎると次の繁忙期で痛い目に遭うことになりますので、気を緩めすぎないことが重要です。

 

繁忙期でも閑散期でもない時期

 

3月9月12月は滞りなく四半期決算処理を行うために、四半期決算の準備を行う必要があります。

 

具体的には、

 

・決算整理仕訳に必要な情報収集

・決算整理仕訳のマニュアルの確認

・事前に作成可能な決算整理仕訳の証憑作成

 

などが挙げられます。

 

この期間でどれだけ準備できたかで四半期決算及び本決算をスムーズに乗り越えられるのかが変わってくると思います。

 

 

ちなみに、IPO準備企業だと決算業務に加えて、上場準備のための業務が重なりますので、年中忙しいという状況に陥ります。

 

経理マンが閑散期にやっておきたいこと5選

 

経理マンが閑散期にやっておきたいことは5つあります。

 

1.決算での課題を解決する

2.次の四半期決算の準備をする

3.自分のスキルの幅を広げる

4.先輩が担当している業務の引継ぎを行う

5.RPA導入などによる業務効率化

 

 

上記に挙げたものは一部となりますが、それでは一つずつ紹介していきたいと思います。

 

 

 

1.四半期決算、本決算での課題を解決する

 

四半期決算や本決算で出てきた課題があると思います。

 

例えば、

 

・決算資料のフォーマットが分かりづらい

・会計処理の根拠が分かりづらい

・会計データをcsvで吐き出すのに時間がかかっている

・決算締め直前に計上漏れが発生した

 

上記のような課題は決算期が終わった直後閑散期にやることをオススメ致します。

 

決算期直後であれば、

 

どのような課題だったのか、なぜそのような課題が起きたのか、

 

課題を解決する適切な対応策を忘れないうちに講じることができるからです。

 

この時期にやらないと、課題がどのようなものだったのか、なぜ起こったのかが的確に思い出せなくなることがあるので、決算期直後である閑散期に行うことがオススメです。

 

 

以上から、四半期決算や本決算で出てきた課題を解決することが閑散期にやっておきたいことになります。

 

2.次の四半期決算、本決算の準備をする

 

前にも説明しましたが、事前に四半期決算、本決算の準備をすることが四半期決算、本決算でスムーズに処理を行う上で重要になってきます。

 

 

具体的には

 

・決算整理仕訳に必要な情報収集

・決算整理仕訳のマニュアルの確認

・事前に作成可能な決算整理仕訳の証憑作成

・監査法人への会計処理に関する事前説明および調整

・事業部への会計処理に関する事前説明および資料提供の依頼

 

これをやることによって、決算をスムーズに終わらせることができます。

 

 

決算中に追加の資料が必要になった場合、結構焦るので、心に余裕を持たせるためにも、事前に準備できるものがあれば事前に用意しておくことが重要です。

 

 

以上から、次の四半期決算、本決算の準備をすることが閑散期にやっておきたいことになります。

 

3.自分のスキルの幅を広げる

 

閑散期に自分のスキルの幅を広げることをオススメ致します。

 

どんなスキルを身に着けるかはご自身がどんな業務を担当していて、どんなスキルを持っているかによりますが、

 

決算業務や日々の業務の中でご自身が課題としているものを解決するために、スキルを磨くことが重要です。

 

・仕訳を切るためのデータ集計をするのに、時間がかかった。→Excelのピボットテーブルを学ぶ

 

 

・マニュアルを見ながら会計処理を行ったが、会計処理の意味や目的が分からないまま、流れ作業のようにやってしまった。→会計処理の意味や目的を理解するために、会計基準を読みこみ、会計処理の意味や目的を理解したうえで、財務諸表上、どのような影響を与えるのか考える。

 

上記のように、閑散期にスキルを磨くことで次の四半期決算や本決算において、会計処理をスムーズに行うことができると思います。

 

 

また、やってみたい業務があってその業務を任せてもらえるために必要なスキルを身に着けることも重要です。

 

例えば、

・海外子会社を担当するために、英語の勉強をする。

・連結決算の主担当になるために、日商簿記1級を取得する。

・税務に携わるために、税務の勉強をする。

 

 

上記のように、自分がやりたい業務をやるために必要なスキルを身に着けることで、キャリアが広がると思います。

 

自分のキャリアを広げるためのスキル磨きは閑散期などでしか行うことが効果的ですので、

 

閑散期を利用して自身のスキルを磨いて、市場価値を上げることをオススメ致します。

 

具体的にどういうスキルを身に着ければいいのか分からないという方は

 

新米経理マンが身に着けておくべきスキル 5選という記事を読んでみて下さい!!

 

 

以上から、自分のスキルの幅を広げることが閑散期にやっておきたいことになります。

 

4.先輩や前任者が担当している業務の引継ぎを行う

 

業務の引継ぎを行うのであれば、閑散期に行うことをオススメ致します。

 

業務の引継ぎを行うのは、決算期に行うのは難しいので時間的にも精神的にも余裕があるので、

 

引き継いだ業務が単なる作業にはならず、

 

・引き継ぐ業務にどういう目的があるのか

・引き継ぐ業務はどういう意味を持つのか

 

などを理解しやすくなります。

 

また、引継ぎを行う側にも余裕があるので、丁寧に説明を受けられるので閑散期に引継ぎをおこなうことをオススメ致します。

 

引き継いだ業務にある程度慣れてきたら、引き継いだ業務をより効率的に行うためにはどのようにすればいいのかを考えて、効率化の提案して実行することで、自身の市場価値を上げることにつながるので、ぜひやってみましょう!!

 

 

以上から、先輩や前任者が担当している業務の引継ぎを行うことが閑散期にやっておきたいことです。

 

5.RPA導入による業務効率化

 

RPA導入による業務効率化も可能な限り、閑散期に行うことをオススメ致します。

 

 

年々、経理人材においても付加価値が高い業務(会計上の見積もり、予実績管理、開示業務等)ができる人材が高く評価されるようになってきています。

 

逆に、データ集計や仕訳作成や定型の支払処理などは付加価値が低い業務として評価される傾向にあります。

 

 

数値の集計などはRPAが得意とする分野なので、数値の集計などについてRPAを導入することで決算業務の効率化を図ることが可能であり、そうすることで、高く評価されることがあります。

 

 

また経理マンこそ市場価値を意識してほしい理由という記事でも紹介したように、

 

自身の経理マンとして市場価値を上げるためにも、RPA導入により省力化できる業務は可能な限り、推進していくことをオススメ致します。

 

以上から、RPA導入による業務効率化することが閑散期にやっておきたいことになります。

 

 

まとめ

 

閑散期は日頃から課題となっているものの解決できていないものを解決する絶好のチャンスですので、この機会に解決することをオススメ致します。

 

これを実行することで、周りからの評価も上がることも充分にあり得ます。

 

閑散期に上記に挙げたことを実行することで、有意義に過ごすことができるだけなく、自身の市場価値を上げるにも効果的になります。

 

以上から、閑散期に5つのことをやっていくことをオススメ致します。

 

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最後までお読み頂きありがとうございます!!

 

少しでも皆さんのお役に立つことができれば嬉しいです!!