経理で海外子会社を担当するメリットとデメリット

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こんにちは!!

 

フジヤマです!!

 

「経理で海外子会社を担当するのってどうなんだろう?」

 

「経理で海外子会社を担当するのって大変なの?」

 

「経理で海外子会社を担当するのはキャリアを築く上で役に立つのか?」

 

「経理で海外子会社を担当するメリットとデメリットを知りたい」

 

などと経理で海外子会社を担当するメリットやデメリットを知りたい方は多くいらっしゃるかと思います。

 

 

そこで、転職二回を経て、現在上場企業で経理をやっていて海外子会社もいくつか担当しているフジヤマが経理で海外子会社を担当するメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。

 

経理で海外子会社を担当するとどんな業務をやることになるのか

 

まず海外子会社を担当するメリット・デメリットをお伝えする前に、経理で海外子会社を担当した場合どんな業務を行うのかをお伝えしたいと思います。

 

一般的に下記のような業務が挙げられます。

 

・連結パッケージの回収及びチェック

・海外子会社の財務諸表分析

・海外子会社の資金繰り表の作成

・海外子会社の予算管理

・海外子会社からの問い合わせ対応

・連結に取り込む上での修正仕訳対応

・海外子会社に関する監査対応

・海外子会社への往査同行

 

私も連結パッケージの回収や財務諸表分析、そして現地が作成した試算表など連結に取り込む上でIFRSへ対応させるために修正仕訳を切ったりしています。

 

会社によっては海外子会社に関する業務は異なってきますが、一般的には上記のようなものが挙げられます。

 

こういった業務を一通り経験することで市場価値を高めることができます。

 

海外子会社を担当するメリット

 

海外子会社を担当するメリットは4つあります。

 

1.IFRSの知識や実務経験を積むことができる

2.専門性を高めることができる

3.キャリアの幅を広げることができる

4.年収を高めることができる

 

それでは一つずつ説明していきたいと思います。

 

1.IFRSの知識や実務経験を身に着けることができる

 

海外子会社を担当すると、IFRSの知識を身に着けて、IFRSでの実務経験を積むことができる可能性があります。

 

日本基準を採用している企業であれば、在外子会社はIFRSや米国会計基準に準拠した財務諸表を基に連結決算手続きを行う企業が大半を占める状況です。

 

英語力に加えて、日本基準と異なる部分が多いIFRSに熟知している経理マンは専門性が高く希少性がある人材と言える一方、

 

 

そういった人材が多くいないため、転職市場においても高く評価される人材となっています。

 

上記の背景がある中でIFRSを採用する企業も多くなってきているため、IFRSを理解し実務経験のある経理マンの需要は高まっている状況です。

 

 

また、大手企業でIFRSを採用している企業であれば、日々の業務の中でIFRSに触れる機会が相対的に多いかもしれませんが、

 

日本基準を採用している企業だとIFRSに触れる機会が限られると思います。

 

その点、海外子会社を担当すると、IFRS基準で作成された財務諸表に触れる機会があるので、IFRSの知識を身に着けて実務経験を積むことができます。

 

 

以上から、IFRSの知識や実務経験を身に着けることが海外子会社を担当するメリットであるといえます。

 

2.専門性を高めることができる

 

海外子会社を担当することで、専門性を身に着けることができるといえます。

 

冒頭でも触れたように、海外子会社を担当することで、IFRS知識・実務経験を身に着けることができるだけでなく、

 

 

英語で会計の専門用語を学ぶことができ、また、在外子会社を連結する上で必要な手続きを行うための知識や経験を身に着けることができます。

 

 

また、会社によっては米国基準の知識・実務経験を身に着けることができます。

 

このように、海外子会社を担当することで、多様な知識を身に着けて専門性を高めることができるといえます。

 

以上から、専門性を高めることができることが海外子会社を担当するメリットであるといえます。

 

3.キャリアの幅が広がる

 

海外子会社を担当することで、キャリアの幅を広げることができるといえます。

 

具体的には、海外子会社を担当することで下記のような経験を得ることができます。

 

・海外への出張

・海外会社の買収案件への対応(PMIなど)

・海外への駐在

内部監査の一環で海外子会社へ出張したり、中長期的な課題解決するために海外へ駐在することもあり得ます。

また、実際に監査人による監査の一環として往査に同行するケースもあり、フジヤマも実際に海外往査に同行しました。

 

 

上記のような経験を経て、最終的には海外子会社のCFOへのキャリアパスもあり得るのです。

 

会計・ファイナンスを軸に海外事業について理解が深い人材は希少性が高いため、海外子会社のCFOになることができる会社も少なからずあるようです。

 

 

海外子会社を担当することで、IFRSの知識・実務経験などといった専門性だけでなく、

 

海外駐在海外会社の買収に携わり海外子会社のCFOとして活躍することができるキャリアを築くことができます。

 

上記のように、様々なキャリアを築くことができる点において、海外子会社を担当するメリットであるといえます。

 

以上から、キャリアの幅が広がることが海外子会社を担当するメリットであるといえます。

 

4.年収を高めることができる

 

海外子会社を担当すると、年収を高めることができます。

 

冒頭でも述べた通り、IFRSを適用する企業が増えてきていることやIFRSの知識や実務経験を身に着けている人材は希少性が高いことをお伝えしました。

 

IFRSを適用している会社の大半が大手企業であり、年収水準も高い会社が大半です。

 

経理マンが年収アップする上で転職が一番である理由という記事でも触れたように、

 

 

同じ会社で居続けて成果を上げ続けるよりも、年収が高い会社(利益率が高い会社など)に転職することが年収を上げる効果的な方法であるといえます。

 

希少性が高いといえるIFRSの知識や実務経験を身に着けることで、

 

市場価値が高い人材として転職市場で認識されて、それを武器に年収の高い会社に転職することが可能になるのです。

 

転職を考えている方であれば、IFRSの知識・実務経験を身に着けることで年収を上げる可能性が高まるので、IFRSの知識を身に着けて損はありません。

 

 

以上から、年収を高めることができることが海外子会社を担当するメリットであるといえます。

 

海外子会社を担当するデメリット

 

海外子会社を担当するデメリットはつあります。

 

1.日本基準に疎くなってしまう可能性がある

2.日本の税法をキャッチアップするのが難しくなる

3.コミュニケーションがとりづらく業務が進みづらい

 

それでは一つずつ説明していきたいと思います。

 

1.日本基準に疎くなってしまう可能性がある

 

海外子会社を担当していると、IFRSなどといった専門性の高い知識・実務経験を積むことができる一方で、日本基準に疎くなってしまう可能性があります。

 

メリットの部分でIFRSを適用している会社が増えてきていることを述べましたが、それでも日本基準を採用している企業が圧倒的に多いのが実情です。

 

将来的に、IFRSの実務経験を積むことが間違いなくキャリアのプラスにはなると思いますが、

 

日本基準を全く知らないとなると、企業によっては会社で活躍してくれるイメージが湧かずに転職できないということがある可能性があります。

 

 

海外子会社を担当し続けてしまったり、経理になってからずっと海外子会社を担当することになってしまうと、

 

単体経理の担当者などと比べて相対的に日本基準に触れる機会が少なくなるので、日本基準に疎くなってしまう可能性があります。

 

海外志向がないという方などには長く続けず、どこかのタイミングで担当替えなどをしてもらえるようにすることが歩みたいキャリアを歩む上で重要となります。

 

以上から、日本基準に疎くなってしまう可能性があることが海外子会社を担当するデメリットであるといえます。

 

2.日本の税法のキャッチアップを疎かにしがちになる

 

海外子会社を担当し続けると、日本の税法のキャッチアップを疎かにしがちになってしまう可能性があります。

 

こちらもデメリットの一つ目と同じように、海外子会社を担当し続けたり、経理になって海外子会社しか担当していないとなると、

 

 

日本の税法(法人税、消費税など)を疎かにしてしまう可能性があると思います。

 

海外志向がないという方はある程度、IFRSの知識や実務経験が身に付いたら、

 

連結決算や税務、開示などといった業務をさせてもらうように上司に掛け合うのも一つだといえます。

 

以上から、日本の税法のキャッチアップが疎かにしがちになることが海外子会社を担当するデメリットであるといえます。

 

3.コミュニケーションがとりづらく業務が進みづらい

 

海外子会社を担当すると、国内子会社を担当するのと比べて相対的に業務を進めづらい傾向があると思います。

 

理由はいくつかあると思いますが、コミュニケーションがとりづらさに大きな要因があると思います。

 

例えば、国内子会社の方と会計処理の誤りの修正をお願いする時、電話して気軽にお伝えできるかと思います。

 

一方で、海外子会社だと言語の壁があるのはもちろんのこと、国によっては時差があって夜中から電話での打ち合わせを行う必要があったりすることがあります。

 

言語の壁や時差の関係から、気軽にコミュニケーションがとりづらく、結果的に業務も相対的に進みづらいことがあるといえます。

 

以上から、コミュニケーションがとりづらく業務が進みづらいことが海外子会社を担当するデメリットであるといえます。

 

まとめ

 

経理が海外子会社を担当するメリット・デメリットをそれぞれ上げました。

 

あくまで例を挙げたので、ここに挙げたもの以外に他にもメリット・デメリットがあるかもしれません。

 

海外に興味があるという方やこれから海外子会社を担当するという方には海外子会社を担当することがどんなものなのかイメージが就いたのではないかと思います。

 

皆さんの業務・キャリアに少しでも役に立てていれば嬉しいです。

 

 

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最後まで記事を読んで頂きありがとうございます!!

 

この記事が少しでも皆さんのお役に立つことができれば嬉しいです!!